シカゴ

「ER」を見るたびに、シカゴっていいかもなあと思う。まああの風景がほんとにシカゴのものなのかは分からないけど。この『シカゴ育ち』はシカゴ(の主に貧乏なところ)を舞台にした短編集。

土曜日になると僕らは近所を流して回った。どこを見ても、車にワックスを塗っている連中とか、ボンネットを上げてなかをいじくり回している奴らがいた。
 僕は窓の外にサックスをつき出し、彼らに向かって警笛みたいに鳴らして、「おたくら、鉄クズ相手に素晴らしい一日をむだにしてるぜ」とどなった。

灯台へ

灯台へ (岩波文庫)

灯台へ (岩波文庫)

読み出しては止め、また再開してという感じで、結局一年くらいかけて読み終えた。非常におすすめ。
小説のおもしろさは、たとえば道を歩いているだけでなぜか元気になったりする、というようなことを描けるところにあると思うのだけど、そういう意味でとても面白い小説です。

「そして中国の街の光り輝く屋根を想い、その緑なす草原を想おう」

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)

二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫 (ふ25-1))

二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫 (ふ25-1))

すっかり一月に一度の更新ペースが板に付いてきた感じで困りますが、というのはウソで別に困りませんが、
最近読んだ本を何冊か。

まずは『二〇〇二年のスロウ・ボート』。もともと何年か前(2003年)に『中国行きのスロウ・ボートRMX』というタイトルで単行本になっていた。RMXはリミックスってことで、「村上春樹トリビュート」企画のうちの一冊だったらしい。たしかに当時この本も含めて、村上春樹の「リミックス」という形で何冊か書店に並んでいたのを覚えている。で、そのときこの本を手にとってレジに持って行きかけた記憶がある。結局、「リミックス」ってのがなんか恥ずかしくて買わなかった。『僕たちの好きな村上春樹』みたいな感じで。

文庫本になってタイトルも変わってたので今になって買ってみた。『中国行きのスロウ・ボート』を下敷きにした「出トウキョウ記」。まあ、東京に住んだことないんで、そのへんはまあよくわからないですが。

もしも私がほんとうに一冊の伝記なら、あなたのエピソードがいちばん分量をとっているはずです。

という一文が精確に村上春樹的。ただ、この、誰かの生涯というかその人の何かを根源から規定することになる決定的な時点、というのはどうもこう、どうなんだという。でもそういうことはあるのだろうし、そういう人もいるのだろうし。

逆効果じゃ…

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060707k0000m040083000c.html
最近、スーパーではマイバッグ持参でレジ袋なしで買い物してるんだけど、
今後、「レジ袋要りません」と言うたびに、「え、亀田兄弟?」という視線を受けなければならないとしたら、ちょっと考え直したくなる。

筑波大のロボットの彼


筑波大で開発のパワードスーツというかロボットスーツは、
いつも彼が身につけているんですが、彼専用なんでしょうか。
たぶん院生なんだとおもうんですが、がんばってますよね。
というか、むしろ彼がロボットなんでしょうか。

見えない都市

見えない都市 (河出文庫)

見えない都市 (河出文庫)

文庫で200ページちょいと、それほど厚いわけではないのに、長い、延々と続くような気になる、というところがすごい。

しかしこの都の特徴は、日足も短くなってゆく九月の夕べ、揚物屋の門先にいっせいに色とりどりの燈がともり、露台の上から女の、やれ、やれと叫ぶ声がする頃おいにこの都市にやってまいりますと、これと同様の夕暮を前にも過したことがあったしあの頃は幸福だったなどと考える御仁たちが羨ましいという気を、ふと起こさせることなのでございます。

と、この調子でずっと続く。思わずどんな特徴だよ、とつっこみたくなりつつも、そういう光景がイメージできるような、そんな気持ちが分かるような気にさえなってくるのが驚異的。

テレビのチャンネル

引っ越して3ヶ月、いままでアンテナのコードがなくてテレビが点かなかったんだけど、
というか部屋の中を探せばみつかるのは分かってて、それがめんどくさくて、テレビ見なくても別に生活できるし、ということでほっといたのを、最近やっとコードをつなげてみた。

で、チャンネルが合わせられなくて、ちょっとずつ映りがちがう同じ番組が3チャンネルくらい使ってる状態に。