『四十日と四十夜のメルヘン』

四十日と四十夜のメルヘン
青木淳悟『四十日と四十夜のメルヘン』購入。表題作に加えて「クレーターのほとりで」も収録。作者は1979年生まれで、ぼくと同年齢。ということでこちらの勝手な思いこみかもしれないのだが、この作者、子供の頃からNHKスペシャルとか好きなんじゃないだろうか。「アインシュタインロマン」とか、「生命四十億年」とか。ネアンデルタール人は墓に花を供えていたとか、アノマロカリスとか。そういうの見て育ったんじゃないか。
それにしても「クレーターのほとりで」のラストへのもっていき方は見事。作中では多くの「歌」が出てくるが、その流れでラストにあの歌をもってくるとは。